老警備員を虐待するインテリ警備員(？)

☆


山のダンプ出しが終わってから、あちこちの現場で兎軍曹と組む事が多くなりました。

兎軍曹の足腰が悪いと言う話は前にもちらっと書いたような気がするんですが、最近更に悪くなって……と言うかもう年齢的に良くなる事は無いんだろうな。

兎に角もう歩くのがやっとって感じで
見ていて痛々しい。

休憩時間が貰える現場だと、流石に立ってるのが辛いのか、縁石に腰かけたりしてるんだけど、そうすると今度は立ち上がれなくなる。

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これ、股関節変形症持ちの私も多少そんな症状があるので、気持ち解る。

そんなこんなだったんですが、とうとうちょっとした事件が起こりまして。

その日は電気工事についていて、軍曹とABBA君が片交だったんですが、
軍曹がトイレに行きたいらしく牛乳ビンのフタ警備士と交代しようとした時……

歩道に移動しようとした軍曹が、歩道の段差につまずき、転んだ。
でも前述の症状があるので転んだ状態からなかなか立ち上がれずジタバタしていて
傍目から見ると……というか見る角度次第では
牛乳ビンのフタ警備士が兎軍曹を虐待してるみたいな状況になっちゃって。

また、違う角度(私から)だと脳か心臓に発作が起きて苦しんでるようにも見えたので、

私の側に居た電気工事の作業員さんが流石に心配して

「え？あの人倒れたの？」と。

一応
「転んだだけ……だと思います……多分……きっと」
と言っといたけど、正直言ってその時は私もどっちなのか解りませんでした。

というか、
足腰の事を知らなければ、
牛乳ビンのフタ警備士が片交しながら軍曹に蹴りをいれ続けていたと信じて疑わ無かったでしょう。

(￣▽￣;)


幸い業務にも支障は無かったし、
兎軍曹も怪我などは無かったですが、


今日も相方が軍曹なので、ヒヤヒヤしながら仕事してます。






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